ビル・パーキンスが書いた「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極ルール」は2020年に発売され、とても話題となっている著書です。
近年、FIREが話題となりそれに関連した著書が多く発売されました。
今回紹介する著書は少し違った切り口からお金の使い方について新しい気付きを与えてくれる作品です。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極ルールの内容を簡単に紹介!
この本のテーマ
アリとキリギリスの童話からアリは夏に勤勉に働き、冬に備えて食料をためますが、キリギリスは夏に自由に暮らしました。
その結果アリは冬を越すことができましたが、キリギリスは冬を越すことができませんでした。
そこで疑問に思います。アリはいつ自由に遊ぶことができるのでしょうか。
これがこの本のテーマとなります。
この本は9部で構成されて、9つのルールを提唱しています。
- 1 「今しかできないこと」に投資する
- 2 一刻も早く経験に金を使う
- 3 ゼロで死ぬ
- 4 人生最後の日を意識する
- 5 子供には死ぬ「前」に与える
- 6 年齢に合わせて金、健康、時間を最適化する
- 7 やりたいことの賞味期限を意識する
- 8 45~60歳に資産を取り崩し始める
- 9 大胆にリスクを取る
ルール1 「今しかできないこと」に投資する
人生で何を経験したいか、一度きりの人生をどう有意義に過ごすのかを考える必要があります。
若いころからの貯蓄をしすぎず、今しかできないことにお金を使うべきであると述べています。
仕事で得た金は稼ぐために費やしたライフエネルギーの量を表しています。
人生の満足度を最大限に高めるために、ライフエネルギーのどれだけ稼ぐために費やしどれだけ経験に費やすべきかを考えることが大切です。
ルール2 一刻も早く経験に金を使う
早い段階とはいつのことだろう。
答えは今です。
人生で一番大切なのは思い出作りです。
今しかできないことをお金を払ってでも経験することで経験だけでなく、その後の人生においても大きな幸せを与えてくれると著者は述べています。
ルール3 ゼロで死ぬ
ルール2でも述べたように老後に最も価値があるものは思い出です。お金は死後の世界へは持っていくことはできません。
そのため生きている間にお金を使い切り経験や思い出に変え、ゼロで死ぬこと目指すことが大切となります。
ルール4 人生最後の日を意識する
あとどのくらい生きられるのかを予測することで、人生の残り時間を意識することが大切です。
限られた時間とエネルギーをどう使うべきか。それを真面目に考え、人生を最大限に豊かにする方法を探るべきであると考えています。
ルール5 子供には死ぬ「前」に与える
自分が生きている間に子供にどれだけ財産を分け与えるのかを考えておくことが大切である。
お金の価値を最大化できる年齢は26~35歳だと言われています。
ルール6 年齢に合わせて金、健康、時間を最適化する
金、健康、時間のバランスが人生の満足度を高めます。
金の価値は体力の衰えともに低下していきます。そのため金ではなく、健康と時間を重視することが人生の満足度を高めるコツであると述べられています。
現在の健康状態を見直して、健康の改善や今しかできない経験をしておくのも一つの手だと私は考えます。
ルール7 やりたいことの賞味期限を意識する
人生を各段階に分けるとその段階ごとに使える時間はそれほど多くないと感じると思います。
タイムバケットといわれる人生の各段階での時間的枠組みを作成し、で残りの人生で何をしたいのかをリストアップしてします。行動計画を経てることで経験を先延ばしにすることを避けることができます。
ルール8 45~60歳に資産を取り崩し始める
資産を切り崩すタイミングを見極めることが必要となります。
あなたが考えているよりも老後にお金はかかりません。そのため老後のために過度な貯蓄をするより適切なタイミングで有効に活用することを計画することが大切となります。
ルール9 大胆にリスクを取る
リスクを取らないことの方がリスクになることも考えられます。
リスクを取るなら早い段階つまり若い方がリスクを取ることができる。もし、上手くいかない時でもたくさんのチャンスは残されています。
日々選択が多い中、意識的によりいい人生を生きるために懸命に選択をしていく必要があります。
著者から最後に
一番強く述べていたのは
人生で一番大切なのは、思い出を作ることだ。
あなたも9つのルールを実践し、人生を豊かにしてみませんか。
最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この本には学ぶべき点がとても多くあると感じました。
今回は簡単なあらすじと要約です。ぜひ本書を手に取って読んでみて下さい!